キングス、9連勝で突き放す けが人の穴、全員で埋め 信州に81ー66 第41戦


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信州―キングス 第3クオーター、シュートを決めるキングスのアレン・ダーラム=18日、長野県のホワイトリング(Bリーグ提供)

 右足首のコンディション不良のため牧隼利、右膝蓋(しつがい)骨打撲のためコー・フリッピンを欠いたキングスだったが、ベンチメンバー全員が出場し、激しい守備で信州の追い上げを振り切った。

 3ビッグを採用した信州に対し、キングスもジョシュ・ダンカン、ジャック・クーリー、カール・タマヨの3ビッグをスタートから起用した。序盤こそは信州にサイズのミスマッチをつくられ得点されるも、次第に対応が改善され、強度の高い守備で抑え始めた。

 3人以外にもアレン・ダーラム、渡邉飛勇といったビッグマンが交互にコートに入りながら、インサイドでの高さの優位性を保ち続けた。中でもタマヨは自身最長の26分39秒のプレータイムをマーク。ブロックショットや2連続3点弾など攻守で活躍した。セカンドユニットとして出場したダーラムは6点差となった第4Q終盤に「とても大きなプレーだった」と信州を突き放す3点弾を沈めるなど26得点を挙げた。

 牧、フリッピンを欠き、ポイントガードが岸本隆一しかいない状況となった。守備に定評のある信州に岸本は「プレー中どこを起点に攻めるべきかは苦しんだ」と振り返りながらも、19日の試合に向け「勝利を目指しつつも、もっと内容に焦点を当てて試合に臨みたい」と苦しい状況の中でも成長を目指す。

(屋嘉部長将)


相手の有利消せた

 桶谷大HC(キングス)の話 3ビッグに対して、タマヨ選手を起用して、信州のインサイドのイニシアチブを消せたかなと思っている。チーム全体でボール運びを手伝ってくれて、インサイドへのアタックからアウトサイドへのパスなど、いい動きができた。けが人が出ている中でも、今日はチームとしていい勝ち方だった。


 プロバスケットボールBリーグ1部西地区2位の琉球ゴールデンキングスは18日、長野県のホワイトリングで信州ブレイブウォリアーズ(中地区4位)と対戦し、81―66で勝利した。9連勝で通算成績は32勝9敗となった。前半は3ビッグの信州がマークを変更しながら、サイズのミスマッチをつくり得点を重ねた。これに対しキングスは、今村佳太や岸本隆一の3点弾で逆転、40―32で折り返した。後半は信州の3点弾が決まりだして点差をつめられたが、途中出場のアレン・ダーラムがインサイドへのドライブからシュート、相手を突き放す3点弾を決めて、逃げ切った。キングスの次戦は19日午後3時5分からホワイトリングで信州と戦う。

(長野市ホワイトリング、4120人)
キングス 32勝9敗
 81―66(20―17,20―15,18―19,23―15)
信州 19勝22敗