警備員の銃携行「中止を」 暴発事件受け申し入れ 全駐労が防衛局に 沖縄


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米軍キャンプ・フォスター(資料写真)

 米軍キャンプ瑞慶覧(フォスター)の基地司令部(北中城村)近くのゲートで2月14日午前、男性の日本人警備員が携行していた拳銃が暴発した問題で、全駐労沖縄地区本部マリン支部の山城薫執行委員長は20日、沖縄防衛局を訪れ、問題への抗議と暴発の原因が究明されるまでの日本人警備員の銃携行の中止などを申し入れた。

 マリン支部はこの他、銃の携行に関する従業員の安全確保も求めた。抗議は非公開で、対応した防衛局の菅原聡労務管理官は「現在、詳細を米軍に確認中だ。銃の携行について安全な運用を求めていく」などと応じたという。

 山城執行委員長は本紙の取材に「今回はたまたま人身事故がなかっただけだ。銃の不具合などがあるかもしれないので、原因究明を求めている」などと語った。警備上必要がある場合に日本人警備員が基地内で銃を所持することは、日米地位協定で認められている。一方、全駐労はこれまで、日本人警備員の銃携行の危険性を訴えてきた。

 マリン支部によると暴発時、銃がどのように取り扱われていたかは不明だという。
 (西銘研志郎)