長野でも「一緒に闘いたい人たちがたくさん」、辺野古反対 嘉手納出身の遠藤さんが署名585筆提出


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国会請願署名実行委員会うるま支部の宮城英和事務局長(右)に署名585筆を手渡した、県出身の遠藤泰子さん=21日、うるま市内

 【うるま】沖縄県出身の遠藤泰子さん(69)=長野県松川村=が21日、長野県内外の友人などから集めた「辺野古新基地建設の断念を求める請願書」への署名585筆を、国会請願署名実行委員会うるま支部に手渡した。遠藤さんは「沖縄で一緒に闘いたい人たちがたくさんいる。県出身者として、できることをやりたい」と話した。

 嘉手納町出身。15歳だった1968年、米軍のB52戦略爆撃機が自宅目の前の嘉手納基地に墜落した。爆発の振動で辺りの窓ガラスが割れる光景が目に焼き付いている。

 約15年前から、帰省の度に米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れている。「沖縄の現状を本土の人に伝えるのが私の役割」との思いから、長野で報告会を開いたこともある。現在は長野とうるま市を行き来する。

 請願書は長野や全国の友人ら23人に送り、その友人らが請願書をコピーして署名活動に協力してくれた。「多くの人が沖縄のことを身近に感じてくれる。県出身者として役目を果たしたい」と話した。実行委員会は今国会中に衆参両院への提出を目指す。
 (石井恵理菜)