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【東京】エマニュエル駐日米大使が沖縄に集中する米軍基地に関して「インド太平洋を守るための責任だ。負担ではない」と述べたことについて、浜田靖一防衛相は22日の閣議後会見で「現在の安全保障環境における、日米同盟と米軍の沖縄駐留の重要性を述べたと考えている」と話した。一方で「米軍基地の整理縮小などを進めていくことが重要だ」として沖縄の負担軽減に取り組む考えも示した。
エマニュエル大使は15日に防衛省を訪れて浜田氏と会談した後、報道陣の取材に応じ、日米同盟の強化で沖縄の基地負担が増している点について問われ「自由で開かれたインド太平洋を守るための責任だ」などと主張していた。
浜田氏は22日の会見で「安全保障上、極めて重要な位置にある沖縄に米軍が駐留することは、日米同盟の抑止力・対処力を構成する重要な要素で、現在の安全保障環境でその重要性はさらに増している」と述べ、エマニュエル氏の発言はこうした点を踏まえたものだとの認識を示した。
一方で、沖縄の基地負担軽減について「厳しい安全保障環境にあっても基地の整理縮小などを進めていくことが重要だ」と語った。1月の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)にも触れ、既存の米軍再編に関する合意を進める方針を説明した。
(明真南斗)