県内商業地価は、前年比2.0ポイント上昇のプラス2.7%となった。調査対象の17市町村のうち15市町村で上昇を維持、名護市と読谷村が横ばいだった。新型コロナウイルスによる行動制限がない中で社会経済も持ち直しの動きを見せており、感染流行前の17年のプラス3.2%に近い水準に迫っている。コロナ禍からの回復の兆しを示している。
上昇率1位は西原町のプラス6.0%で、前年のプラス0.1%から大きく伸びた。調査は我謝浜川原1地点のみで、国道329号与那原バイパスに近接していることから、交通アクセスの向上が見込まれることで地価を押し上げた。2位の与那原はプラス4.7%で前年比4.2ポイント上昇。東浜の商業施設は収益性が高く、15年の沖縄女子短期大の移転でアパート需要も高まっている。
名護市は前年のマイナス0.1%から横ばいだった。従来から取引は少なく買い控え傾向が引き続き見られる。読谷村は商業地区の熟成もあって2年連続で横ばい。近隣町村から消費客も獲得しており、比較的安定している。
(小波津智也)
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