“壁面アート”で「一番街」彩る アーティストらがライブペインティング 落書き防止、観光素材にも 沖縄市


社会
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落書き防止にもなる壁面アートを制作する久田友也さん=沖縄市の一番街

 【沖縄】街を彩るアートで商店街を盛り上げようとこのほど、沖縄市の一番街でシャッター、壁面へのライブペインティングが行われた。

 一番街を含むゲート通りやパークアベニューなどのコザ商店街は、市を代表する観光スポットでありながら近年、落書きなどが目立ち大きな問題になっている。このため各通り会を挙げて環境美化に積極的に取り組んでいる。

 その中心である一番街で、起業支援施設のラグーンコザなどが実行委員会を結成して、本格的にシャッターアートに乗り出した。

 この日は数人のアーティストが参加し、店舗の家主から提供されたシャッターや落書きの目立つ壁面に思い思いのアートを数時間かけて制作した。また、子どもたちが大型シートに自身の絵画作品の飾り付け、若手クリエイターのパフォーマンスがあり、アーティストの作品を店舗で展示、委託販売する呼びかけも行われた。

 各通り会でもシャッターが増えつつある。実行委メンバーの豊里竜次シグナルズ・プランニング・オフィス代表は「シャッター、壁面アートは街巡りの観光素材となり、買い物、散策も楽しくなる」と今後の展開に期待を込めた。
 (岸本健通信員)