ジャパンリーグ(鷲崎一誠代表)は23日、昨年11月26日~12月25日の1カ月間、沖縄で初開催した「ジャパンウインターリーグ」の実績などを県庁で報告した。リーグに参加した国内外の66選手うち、10人が独立リーグなどと契約が成立した。
契約成立した県出身者3人のうち、会見に参加した宮古島市出身の花城凜(23)と那覇市出身の新里和寿(21)は、北海道の独立リーグ球団「KAMIKAWA・士別サムライブレイズ」に入団し、4月から練習に加わる。
同リーグは、日の目を浴びていない選手に光を当てることをコンセプトに、野球で活躍する新たな道としての確立を目指している。
新里は甲子園を目指して沖縄水産高校に進学したが、3年間試合に出られず悔しい思いをした。県外進学したが新型コロナウイルスの影響で学生生活や野球生活が思うように行かず退学。てるクリニックで働きながらクラブチームで野球を続けてきた。「NPBに入ることを目標に、自分と同じ気持ちの人の希望の光になれるよう頑張っていきたい」と話した。
花城は小学校から高校まで宮古島で野球をしてきた。大学を中退後、琉球ブルーオーシャンズで野球をしてきたが結果が出ずに終わってしまった。「ジャパンウインターリーグでもっと野球をやりたいと思える時間を過ごせた。課題も見つかり、より最高な選手になれるよう頑張っていく」と意気込んだ。
今年も11月からリーグを開催予定で、15歳以上の野球経験者が参加できる「トライアウトリーグ」は4月1日から第1回の参加申し込みが始まる。プロ野球NPBや独立リーグ、JABA(社会人)、CPBL(台湾)の選手が参加する「スキルアップリーグ」も実施する予定で情報は近日公開する。
(中村優希)