エコ活コンクール壁新聞、南城市のグループ「エコホヌ」が文科大臣賞 小中高生、海岸のごみの量掲載


社会
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エコホヌが製作した壁新聞「エコホヌ新聞」(日本環境協会提供)

 【南城】沖縄県南城市知念の海岸で毎週月曜日にごみ拾いをする小中高生のグループ「ECOHONU(エコホヌ)」が、知念の浜にあるごみの量などについて掲載した「エコホヌ新聞」が、日本環境協会が主催する「エコ活コンクール」壁新聞部門で文部科学大臣賞に輝いた。エコホヌのメンバーは「地元の人や国内外に、沖縄の海に捨てられたごみの現状を知ってほしい」と口をそろえる。

 エコホヌのメンバー具志堅咲羽(さわね)さん(16)=南風原高1年、塁さん(12)=知念小6年=のきょうだいと、志喜屋ももさん(12)=同小6年、吉田陽季(はるき)さん(14)=琉大付属中2年、親川栄汰さん(9)=知念小3年=の5人が壁新聞を製作した。模造紙の上部の見出し部分には、3頭のジンベイザメのイラストを大きく描き、知念の海岸で2年間、拾ったごみの総量をジンベイザメの体積で表した。咲羽さんは「沖縄の人なら誰でも知っている巨大なジンベイザメを描いて、海岸に捨てられたごみの量がすさまじいことを伝えたかった」と説明する。

 1年間で拾ったごみの量を種類別に分けて棒グラフで表し、ごみの割合を円グラフにして分かりやすく伝え、捨てられたごみの多くがプラスチックであることが一目で分かる。吉田さんは「壁新聞で自分たちの活動を知ってもらい、少しでもごみを捨てない人を増やしたい」と期待する。

壁新聞製作で文部科学大臣賞に輝いたエコホヌの(右から)具志堅咲羽さん、志喜屋ももさん、具志堅塁さん、親川栄汰さん、吉田陽季さん=13日、南城市知念具志堅

 メンバーは毎週月曜日の夕方に海岸へ出向き、ごみを拾い続けている。志喜屋さんは「みんなと話したり、海で遊んだりと、楽しみしながらごみ拾いをするので続けることができる」と目を輝かせた。

 エコホヌのメンバー5人は26日、東京都渋谷区で開催される「こどもエコクラブ全国フェスティバル2023」の表彰式に出席する。

(金城実倫)