沖縄SV、3連敗 最後の崩しで苦しむ 高知ユナイテッドSCに0-1 JFL


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前半、相手ゴール前で高知の選手と競り合う沖縄SV・米沢=高知市の春野陸上競技場(高知新聞社提供)

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは26日、高知県の春野総合運動公園陸上競技場で高知ユナイテッドSCと対戦し0―1で敗れ、3連敗を喫した。唯一、勝ち点0で最下位の15位。前半序盤からボールをうまく運ばれ、7分に右コーナーキックから中央の選手に押し込まれて先制点を許した。以降は中盤でパスの連係がうまくいったが、得点には届かなかった。後半は主導権を握る場面も多かったが、ゴールを奪えず巻き返せなかった。

 次戦は4月2日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでラインメール青森と対戦する。

 内容自体は決して悪くなかったが沖縄SVは開幕から3連敗。15チーム中、唯一の勝ち点0で最下位に転落した。失点は前半序盤、ボールをうまく回され、右コーナーキックを与える。そこからボールが奥まで流れ、タイミングよく蹴り込まれた。

 以降はDF陣からいい形でつなぎ、ゴール前へ迫る場面も何度もつくり出した。ただ、中の選手が少ない状況でクロスを放り込むなど、開幕から課題となっている最後の崩しで苦しんだ。

 これを表すかのように沖縄SVのシュートは2本にとどまったのに対し、相手は9。直接フリーキックは6に対し16と差が開いた。後半15分、高原直泰ら4人が入るとリズムが変化し、攻撃が活性化した。一方でカウンターからあわや2失点目という場面もあった。

 中盤でのパス回しなど、新リーグで確実に通用する技術を各選手が持ち合わせており、試合数をこなしながらチーム全体が上向きになっている印象はある。課題をつぶしつつ、まずは1勝を挙げることが悪い流れを変える大きなきっかけになりそうだ。
 (大城三太)