屋慶名大闘牛大会(主催・屋慶名闘牛組合、共催・琉球新報社)が26日、うるま市石川多目的ドームで開かれた。封切戦のスペシャルマッチは南星朱蘭対大嵐戦で、南星朱蘭が貫禄勝ちと言える堂々とした勝ちっぷりを見せた。
徳之島での実力を評価され、鳴り物入りで沖縄にトレードされてきた大嵐が、体格とキャリアで勝る南星朱蘭にどう立ち向かって行くかが注目された。
対戦は両牛の割り技の応酬で始まった。しかし、すぐに南星朱蘭が必殺の掛け技を繰り出すと、圧力に蹴落とされたのか大嵐が後退した。その隙(すき)を見逃さず一気に南星朱蘭がわずか1分19秒で、腹取り攻撃で決着をつけ、前試合の赤番頭との敗戦を感じさせないような見事な復活勝利を上げた。
注目のシーの1番戦、重量級スペシャルマッチは、雷神大力対重撃。リング中央で両牛が2分余りのにらみ合い。互いを威嚇、けん制し、闘牛士数人で交角させた。その結果、雷神大力がいきなり鋭いタッチュー角で強烈な割り技を重撃に浴びせると、たまらず重撃が後退して戦意喪失により敗れた。
各賞は次の通り。
【優勝】雷神大力
【ゆかり賞】南星朱蘭
【殊勲賞】乱磨
【技能賞】あん樹彦星
(平川康宏通信員)