県と南城市が防災協定 市内の公共駐車場を災害ヘリ給油拠点に 知事「非常に心強い」


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協定書に署名した玉城デニー知事(右)と古謝景春南城市長=27日、南城市役所

 【南城】沖縄県と南城市は27日、南城市役所に隣接する公共駐車場(観光振興拠点施設)の一角を、災害時等にヘリの給油ができる施設(フォワードベース)として使用する防災協定を結んだ。同日、玉城デニー知事と古謝景春南城市長が市役所で協定書に署名した。フォワードベースの場所は、同駐車場の南側に位置する「南城市観光振興拠点施設D区画」で、空港施設以外で災害活動を実施するヘリの給油が可能な場所は県内初となる。玉城知事は「大規模災害が発生した場合、ヘリの救助、救急搬送、消火、輸送等の災害対策活動が不可欠であり、南城市と締結できたことは非常に心強い」と感謝した。

 古謝市長は「市民、県民の生命、財産を守るため、災害対応強化につながることは大変喜ばしい。県と協力して、充実した防災活動に取り組みたい」と述べた。

 28日には県とりゅうせき(當銘春夫社長)が、フォワードベースまでヘリの燃料の運搬、供給の協定を締結する。
 (金城実倫)