全琉アマゴルフ 一般の部は上門が首位発進 女子Aは新垣、シニアは2人並ぶ 初日


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一般 17番でティーショットを放つ上門貞夫=27日、本部町のベルビーチゴルフクラブ(喜瀬守昭撮影)

 第61回全琉アマチュアゴルフ選手権大会(主催・県ゴルフ協会、琉球新報社)が27日、本部町のベルビーチゴルフクラブで開幕した。予選第1日の一般(6509ヤード)は上門貞夫(琉球)がオールパーの72で回り、首位に立った。女子A(6233ヤード)は新垣くらら(カヌチャ)が3オーバーの75で予選を1位通過。上位16人が30日の決勝に挑む。50歳以上が競うシニア(6509ヤード)は比嘉賀信(美らオーチャード)と宮城俊二(ベルビーチ)が3オーバーの75でトップ通過。上位36人が決勝に進んだ。28日は一般の部予選2日目、60歳以上のミッドシニア(6233ヤード)と女子B(5540ヤード)の予選を行う。決勝は全部門とも30日に行う。

 65歳の上門貞夫が全てのホールをパーで締める抜群の安定感で初日トップに立った。「今日はたまたま」と謙遜しつつ「ドライバーの飛距離は若い人たちに比べ50ヤードは置いていかれる。バーディー狙いのゴルフではなく、安全運転のゴルフに徹した結果」と笑う。

 多くの選手がグリーン傾斜や芝目の変化を読めずに苦しむ中、アプローチとパッティングがさえた。グリーンを外したのはパー3の2番、パー4の12番のみ。それでも「寄せて1メートル以内につけて沈めることができた」と経験豊富なベテランの技が光った。

 「このコースのグリーンは特殊で1・5メートルでもラインが読みづらい。けど、若い時から相性はいい」と攻略に長けた。ピンを狙いにいかず、「1メートル以内につけるようにセンターを狙った」と寄せに徹し、2パットで確実にパーを拾った。

 他に好スコアの要因に挙げたのは道具。「2週間前にパター以外のクラブをフルチェンジした。使っていたメーカーの新モデルに切り替えた」。午前は雨が降ったが、午後スタートの上門らは天候に恵まれた。

 「寝て起きたらゴルフの内容は変わる」と笑いつつ、「若い人たちと一緒に回って楽しいラウンドにしたい」と2日目も肩の力を抜いて挑む。
 (大城三太)

リズム崩すも辛抱 女子A・新垣

10番で力強いティーショットを放つ新垣くらら(喜瀬守昭撮影)

 女子Aの新垣くららは前半でスコアを崩しかけながらも何とか耐え、予選を1位通過した。3、4番ホールで2連続バーディーを奪い、それで逆に気が緩んでしまったという。5、6番ホールでクラブの選択ミスしたことなどが原因でリズムを崩し、それぞれボギーとダブルボギーをたたいた。

 それでも「耐え抜いた。その後はパーを取り続けられた」。1オーバーの37打で後半へ。「前半のスコアは気にしない」と気持ちを切り替えたことがうまくいき、75打で予選を終えた。

 決勝は30日。新垣は「みんなに抜かれないよう自分のゴルフをして、予選よりも良いスコアを出したい」と意欲を高めた。
 (砂川博範)