「吹奏楽プロ団体」誕生 県内若手が参加 シーブラス


社会
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法人化した「C→BRASSウインドオーケストラ」(提供)

 県内の若手演奏家らでつくる吹奏楽の「C→BRASS(シーブラス)ウインドオーケストラ」がこのほど、一般社団法人の登記を行い、県内初の「吹奏楽プロ団体」となった。九州でも、福岡市の九州管楽合奏団に次いで2例目。

 シーブラスは2021年、コロナ禍で多くのコンサートやコンクールが中止され、演奏する機会、聴く機会が減少したことに危機感を持った有志で結成。演奏機会の創出だけでなく次世代を担う子どもたちの教育も活動目的としている。

 社会的信頼を獲得し、安定運営につなげようと結成当初から法人化の準備を進めていた。シーブラスの伊敷祐希代表理事は「自分たちがいなくなった後も沖縄に残るものをつくりたかった」と、法人化に込めた思いを説明した。

 これまで2回の定期演奏会を成功させ、4月からはオーディションで選ばれた9~15歳の子どもたち38人を指導する「C→BRASSユース」事業もスタート。10月の成果発表会に向けた練習が続く。公式サイトでは賛助会員の募集など、さまざまな情報を発信している。
 (林恭子)