2月県内景気「緩やかに回復」 外出機会増え消費マインド向上 りゅうぎん研 


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沖縄上空写真

 りゅうぎん総合研究所(伊東和美社長)は2月の県内景気動向を発表した。外出機会増加に伴う消費マインドの向上や民間工事に再開の動きが続き、観光関連でも旅行需要が堅調であることから、景気は「緩やかに回復している」と3カ月連続で判断を据え置いた。

 【消費】まん延防止等重点措置の反動が大きいものの、外出増加や卒入学に伴う衣料品の需要が高まり、百貨店やスーパーの売上高は共に前年を上回った。中古自動車販売台数は、新車の供給が改善された影響で下取りが増え、17カ月ぶりに前年を超えた。
 【建設】公共工事請負金額は防衛省関連の大型工事の影響で、4カ月ぶりに前年を上回った。新設住宅着工戸数は2カ月連続で増えた。コロナ下で低水準だった貸家が2カ月連続で前年を上回り、全体の水準を底上げしている。
 【観光】修学旅行や全国旅行支援に加え、プロ野球春季キャンプもあり、入域客数など主要指標は軒並み増加。主要ゴルフ場は県外客やビジター客が増え、入場者数、売上高はコロナ前となる2019年の水準を上回った。 (小波津智也)