県内外の中高生50人、沖縄で平和学ぶ 県庁前で核廃絶への署名集め325筆 高校生平和ゼミナール


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署名活動をする高校生平和ゼミナールの学生ら=30日、那覇市の県庁前広場

 フィールドワークや学習会を通して、戦争や平和を学ぶ高校生平和ゼミナールに所属する県内外の中高生約50人は30日、那覇市の県民広場で日本政府に核兵器禁止条約への批准を求める署名を呼びかけ、325筆を集めた。一行は、27日から沖縄戦や基地問題を学ぶため沖縄を訪れていた。旅で学んだことや平和への思いを書き込んだ寄せ書きを、県子ども生活福祉部女性力・平和推進課平和推進班の新垣耕班長へ手渡した。同日、県庁で手交式が開催された。

 同ゼミナールは2021年から核兵器禁止条約の署名を開始し、全国で署名活動を展開する。沖縄での学習を通して、核兵器などの武器をなくすことが平和につながるとの思いを強くし、旅の最終日に署名活動を行った。

 埼玉から参加した生徒(18)は手交式で「埼玉にも基地はあるが、沖縄は生活の近くに基地があった」と肌で感じた様子。実行委員長を務めた上原一路さん(17)=向陽高2年=は「沖縄の問題を自分事として考えてくれた。これからも伝えていくために頑張りたい」と決意を新たにした。
 (金盛文香)