陸上自衛隊の松永浩二陸将補が30日、那覇市に拠点を置く陸自第15旅団長に就いた。同日、那覇駐屯地で開かれた着任行事で隊員約100人を前に訓示し、日本の周辺に現状変更を試みる国があるとし「(欧州の出来事は)対岸の火事ではない」と述べ、昨年12月に政府が閣議決定した安全保障関連3文書を念頭に、練度を高め「これまでとは次元の違った陸自になる」と語った。
部隊の統率方針として即応性の向上、相互信頼、地域連携の3つを掲げた。
松永氏は福岡県出身。防衛大卒。2018年から約2年、自衛隊沖縄地方協力本部長を務めた。前任は陸上幕僚監部防衛部長。
(知念征尚)