石垣島の海にウッドチップ4000トン 座礁船から流出、毒性なし 漁協が回収へ


社会
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座礁したパナマ船籍の貨物船「シン ハイ ズー2」(第11管区海上保安本部提供)=24日

 1月24日、石垣市の沖合でパナマ船籍の貨物船シン・ハイ・ズー2が座礁した件で、貨物船に積まれていたウッドチップ約1万トンのうち、約4千トンが海に流出していたことが31日までに、第11管区海上保安本部への取材で分かった。今後、貨物船の保険会社に依頼された八重山漁協の組合員らが回収する予定。

 11管によると、貨物船はサンゴ礁の広がる海域で座礁しており、船の左舷側にある貨物室に開いた穴からウッドチップが流出し、海底に堆積しているという。ウッドチップはヤシの実の絞りかすでできたバイオマス発電用の燃料で、毒性や有害性はないという。