国頭村の自然素材で多彩な体験教室 村在住の女性グループが運営する「うない手作り市」 沖縄


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草編みによるクバカゴ作りワークショップを楽しむ来場者=3月5日、国頭村ゆいゆい国頭(屋根付き広場)

 【国頭】国頭村内在住の女性グループが運営するイベント、第9回うない手作り市が3月4、5の両日、国頭村の道の駅ゆいゆい国頭で開催された。村内外から多くの人々が訪れ、各ブースを楽しみにぎわいを見せた。国頭村に関わる女性たち(うない)が「物づくりにこだわり、地域で頑張る女性と、その一歩を応援したい!」との思いで5年前から行っている。

 イベントは、自分たちの楽しみや仲間との交流をメインに、手作りにこだわり、地道に続けてきた。ここでしか出会えない場の提供として続けてきたが、新型コロナウイルスの影響により一時、中断を余儀なくされた。昨年2月に復活開催となり、地域の良さを発信している。

 Leaf(月桃ミニガンシナストラップづくり)、まるき商店(沖縄在来赤米)、Higarden(多肉植物寄せ植え)、障害者支援センター・ぴゅあはーと☆わんは~と(木工クラフト・菓子パン)、やんばる自然素材森もり(クバ籠作り)などさまざまな種類のブースが出店された。

 地元の自然素材を生かした草編みによるクバ籠作り、多肉植物の寄せ植え、ガンシナ作りなどの体験教室も多彩に開かれた。来場者らは各ブースを回りながら、好みのワークショップで、子どもからお年寄りまでが丁寧な指導を受け、和やかに会話を交わしながら作品作りに没頭していた。また、それぞれが興味津々に出品された作品を眺め、好みの商品を購入し買い物も楽しんだ。

 今回、ステージ発表も新たに企画。村内サークルなどが協力、puananiフラチーム、大月翔吏和太鼓、山原女性コーラス、空手・エイサー、くにがみ学童クラブ落語で会場を盛り上げた。

 娘と一緒に、初めてうない手作り市会場に来たという比嘉マリアさん=うるま市=は「地域の皆さんの優しさに包まれた。沖縄の伝統文化を先輩方から教わり発信しており、やんばるももちろんだが沖縄の宝物と感じる」と感想を話した。

 女性たちの取り組みは、フェイスブック「うない手作り市」で開催の度に発信しており、出店内容や当日の様子などを見ることができる。
 (新城高仁通信員)