コロナ禍から回復兆しが見える中、新社会人は何思う 沖縄各地で入社式


この記事を書いた人 Avatar photo 滝本 匠
30人の新入社員を迎えたMROJapanの入社式=3日、那覇市のMRO Japan格納庫内

 新年度を迎えた3日、沖縄県内各地で入社式が開かれた。新入社員がそれぞれ辞令を受け取り、希望と志を胸に社会人として歩み始めた。観光を中心にコロナ禍から回復の兆しを見せる県経済。一方で気候変動や紛争など目まぐるしく環境が変わる中で、各社の経営陣らは若い人材の新鮮で柔軟な発想や挑戦し続ける姿勢に期待を掛けた。

 航空機整備専門会社のMROJapan(那覇市、高橋隆司社長)は同社8期生の新入社員入社式を那覇の本社格納庫内で開き、新入社員30人が新たなスタートを切った。

 新入社員は全員が県内出身者。高橋社長は「皆さんはこれから、お客様の命を預かる重要な仕事に就く。アジアの代表となる整備専門会社として社員一丸となり、新たな挑戦に向かって一歩を踏み出そう」と激励した。

 新入社員を代表して佐野泰二郎さん(23)は「今朝、飛び立つ飛行機を見上げながら、憧れの飛行機に携わることのできる喜びが胸いっぱいに込み上げた。何事も前向きに全力で取り組んでいきたい」とあいさつした。

 琉球銀行(川上康頭取)は2023年度入行式で新たに採用した85人に辞令を交付した。人材育成の観点から専門機関への長期間研修を充実させるため、昨年度より採用枠を増やした。新入行員を代表して波平慎太郎さん(23)は「決意を持って何事にも挑戦する。常に向上心を持って業務に取り組みたい」と決意を述べた。

 りゅうせきネットワーク会議(金城克也議長)はグループ6社の合同入社式を開催。本年度もマスク着用で催され、新入社員55人が参加した。新入社員代表答辞を行った砂川朝宏さん(24)は「失敗を恐れず、自分らしさを発揮したい」と述べた。(謝花史哲、與那覇智早)