陸自ヘリ不明と中国軍艦通過の関連「今のところ入っていない」 浜田防衛相が国会で答弁


この記事を書いた人 琉球新報社
現場海域が見える池間島の海岸から動画を撮るなどして周辺を捜索する自衛隊員=7日午前6時50分ごろ、沖縄県宮古島市

 【東京】6日に沖縄県宮古島市北方の洋上で陸上自衛隊のヘリコプターの行方が分からなくなった事故で、浜田靖一防衛相は7日、事故発生直前に周辺海域を通過した中国軍艦との関連について「そういったことは今のところ入っていない」と否定した。衆院安全保障委員会で玄葉光一郎氏(立憲民主)への答弁。

 防衛省によると、中国海軍の情報収集艦が6日、沖縄本島と宮古島間を南下して太平洋に向けて航行したのを確認したとしている。

 この点を踏まえ、玄葉氏は、中国軍艦の通過と事故について「関連性は完全にないと断定してよいか」などとただした。

 浜田氏は、現時点での情報と前置きした上で、「報告の入っているところでは、そういったことは今のところ入っていない」と述べた。一方で、6日の事故直後から「機体やいろいろな破片なども上がってきている」とし、「いろいろな情報収集しながらやっていきたいと思うが、今ここで確たるものをお話することはちょっと差し控えておきたい」と述べるにとどめた。