仲村、アマ4連覇 友利はスーパーシニア2位 ゴルフ金秀シニアOP


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 男子シニアゴルフの国内ツアー開幕戦、金秀シニア沖縄オープンゴルフトーナメント第2日は7日、名護市のかねひで喜瀬CC(シニア6900ヤード、スーパーシニア6337ヤード、いずれもパー72)で行われた。シニア第2ラウンドは2位スタートの東聡(フリー)が70の2アンダーで回り、通算138の6アンダーで首位に立った。県勢は比嘉勉(フリー)が4オーバーの76で50位だった。2日間で競うアマチュアは県勢の仲村達也(かねひで喜瀬CC)が77で回り、通算153で4年連続6度目の優勝を果たし、ベストアマをつかんだ。2日間で争うスーパーシニア(ひやみかち)の友利勝良(サニクリーン)は通算150とし、トップと1打差で2位だった。同ベストアマには川満健(PGMGR沖縄)が輝いた。8日はシニア決勝ラウンド、75歳以上の4人が出場する、ちゃーがんじゅーの部が行われる。


仲村、抜群の安定感
 

18番、アプローチショットを放つ仲村達也=7日、名護市のかねひで喜瀬CC(大城直也撮影)

 県勢の仲村達也がアマチュアトップに輝いた。周囲がスコアを崩す中、初日76、決勝は77と安定感は抜群だった。雨が降ったりやんだりの天気で、「風も強く昨日と全く逆の風向きになった。我慢比べになったが、ホームコースの地の利を生かすことができた」と6度目のベストアマに晴れ晴れとした表情だった。

 「昨日は南風だったホールが今日は北風に変化した。堅実なプレーをして、どうしようもなく風が強い所は無理に狙わず、ボギーでも良しとした」。気負わない姿勢が奏功し、前半を終えて3オーバー。折り返し地点でリーダーボードを見て「アマの2位と差が開いているのが分かり、心の余裕ができた」と手堅くプレーした。

 後半は三つのボギーがあったが、パー4の16番で今大会自身初となる待望のバーディーを奪取した。プロ3人と同組で「あまり迷惑を掛けないようにプレーした」と笑う。手嶋多一プロとはジュニア時代に一緒に回った経験があり、久々のラウンドに感慨深げで「楽しかった」と語る。

 「九州シニアを勝ち抜き日本シニアに出場したい。そこでいい成績を残せれば」と次の大会に照準を定めた。

(大城三太)


言葉少なに「悔しい」 友利、ノーバーディー嘆く

18番、バーディーを狙う友利勝良(大城直也撮影)

 スーパーシニア(ひやみかち)の友利勝良は6オーバーと落とした。1打差で2位に甘んじた熟練の68歳は、「悔しい」と言葉少なだった。初日をイーブンとし、トップで並んだ初見充宣と同じ組で回った。

 明暗を分けたのはパー5の最終18番。同スコアで迎えた最終局面で、友利の3打目は不運にも他の選手が芝を削ったディボット跡からとなった。しかしうまくリカバリーショットを放ち、ピンから7メートル地点の寄せに成功した。すると、同じくバーディーチャンスにつけた初見が友利よりも長い距離を先に沈める。そのラインを見た友利はバーディー狙いで積極的に攻めたがわずかに外れ、パーで勝利を逃した。

 友利を追った初見に16番でバーディーを取られ、そこで並ばれていた。友利は「特にセカンドショットが良くなくて、ボギー六つでバーディーがなかった」と嘆いた。次は5月の関西ゴールドシニアに昨年王者として挑む。「ショットを修正して2連覇を狙う」と気持ちを新たに頂点を目指す。

(大城三太)


「冷静さに欠けた」比嘉勉、反省の言葉

18番、グリーン上でラインを読む比嘉勉(大城直也撮影)

 シニアでプロの比嘉勉は「冷静さに欠けた。最後まで我慢し切れなかった」と反省の言葉が先に出た。4オーバーの内容に納得のいかない様子で最終日の挽回を誓った。

 前半はイーブンで回った。後半の1番をバーディーとして、好調に折り返す。そのまま勢いに乗りたかったが、2番に落とし穴が待っていた。「4メートルほどのバーディーチャンスの後の15センチのパットを外してしまった」と不覚にも油断に足元をすくわれ、ボギーに泣いた。

 7番で再びボギー、8番は「ショットが芯に当たらず、アプローチも寄らず」と3パットのダブルボギーでさらにスコアを後退させた。

 最終日に向けて「我慢していればイーブンやアンダーで回れるはず」と我慢と集中をキーワードに、巻き返しを狙う。

(大城三太)