家族そろって笑顔でシーミー


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
4年ぶりにシーミーで集い、重箱などのごちそうを食べる家族ら=那覇市の識名霊園

 二十四節気の一つ「清明」入りして初めての週末を迎えた8日、県内各地で家族が墓前に集い、ごちそうや花を供えて先祖供養する「清明祭(シーミー)」をする人たちが見られた。この日は好天に恵まれたものの強風で肌寒く、那覇市の識名霊園では訪れる家族連れの姿はまばら。清明入りから日がたっていないこともあって、墓掃除に精を出す家族の姿も見られた。

 當間一弘さん(50)=那覇市=の家族は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年までは代表者が墓前に手を合わせていたが、“ウィズコロナ”が浸透したこともあって4年ぶりに親類が集まった。それぞれでごちそうを持ち寄り、墓前に供えた後はブルーシートに輪になって座り食事や会話を楽しんだ。

 當間さんは「久しぶりにみんなでシーミーができてうれしい」と笑顔で語った。

 (小波津智也)