東聡が優勝、県勢の比嘉勉は38位 ゴルフ金秀シニアOP 75歳以上の部は佐野が初代王者


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 男子シニアゴルフの国内ツアー開幕戦、金秀シニア沖縄オープンゴルフトーナメント第最終日は8日、名護市のかねひで喜瀬CC(シニア6900ヤード、ちゃーがんじゅー6337ヤード、いずれもパー72)で行われた。

 シニアは50位スタートの比嘉勉(フリー)が3バーディー、1ボギーの70とスコアを伸ばし、通算221で38位に順位を上げた。1位スタートの東聡(フリー)は一つスコアを伸ばし、通算209の7アンダーで首位を守って優勝した。

 75歳以上の4人が出場する今回新設のちゃーがんじゅーの部は74で回った佐野修一(レイケン)が初代王者に輝いた。


 

最終ホールでセカンドショットの行方を見つめる比嘉勉=8日、名護市のかねひで喜瀬CC(謝花史哲撮影)

 不安定だったショットを修正した比嘉勉は二つスコアを伸ばし、順位を上げて38位に入った。引退がよぎるほどに不調だったが、最終日に底力を見せ、次につながるラウンドで笑顔を取り戻した。

 前日からショットの構え方を見直した。過去の積み重ねから、この日の朝に「オープンスタンスにした方がいい」とひらめいたという。スタートでボギーをたたいたが、自らの経験を信じて「それを1日通せたのが良かった」。前半12番、18番のパー5で2オンに成功。イーグルを狙える位置につけつつ、しっかりバーディーを引き寄せた。その後は我慢を続け、最終9番もバーディーで締めくくった。

 2日目まで調子の波が大きかったが、最終日は終始安定し「ピンチが一つもなかった」とうなずいた。6月には節目の60歳となる。「どうしてもできなくなることが出てくる。衰えないようしっかりトレーニングを積んで変化を感じさせないようにしたい」とトップを狙える準備を進める。

(謝花史哲)