エープリルフールの難しさ モバイルプリンスの知っとくto得トーク[302]


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モバイルプリンス

 

4月1日は「嘘をついてもよい」という風習のエープリルフールでしたね。家族や友だちの間で、冗談のような嘘で盛り上がった方もいるかもしれません。

仲の良い人とお互いが冗談として楽しめればいいのですが、SNSに投稿した結果、思わぬ形で広がり、謝罪した著名人や企業の事例もあります。【※1】

 

※1 謝罪した著名人や企業の事例もあります … Googleは2016年のエープリルフールで、メール送信ボタンの横にいたずら機能を搭載したところ、間違えて押してしまう人がたくさん出てきたため、削除して謝罪することとなりました。今年のエープリルフールでも、国内外の著名人が「冗談のつもりの嘘」を発したものの、差別的なニュアンスが含まれていたため謝罪するという問題が発生しています。

 

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最近では、SNSが投稿の表示を時間帯に関係なくランダムに表示することがあるため、数日前の投稿が突然出てくることもあります。

4月1日であれば「今日はエープリルフールだからこれは嘘だな」とすぐに気がつきますが、数日たってからSNSで見かけると「えっ、これ本当!?」と嘘を信じてしまうかもしれません。

SNSの仕組みの問題で、エープリルフールのネタの取り扱いが難しくなっているということですね。

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

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特にTwitterは、昨年実業家のイーロン・マスク氏が買収してからというもの、仕組みがどんどんと変わっていき、フォローしていない人の投稿が次々と表示されるようになっています。

その結果、仲の良い人になら伝わる冗談も、冗談として伝わらない人にまで広がりやすくなります。

今後はエープリルフールに関係なく、「冗談や嘘の難しさ」が問題になってくるでしょう。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 1987年、沖縄市出身。お笑い芸人・携帯電話ショップ勤務の経験を生かし、スマホ・ネット活用の方法を楽しく、わかりやすく伝える。2020年、本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」を出版

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