出雲会館沖縄が3月末であやはし館退去 うるま市は入居者への使用料金の請求へ


この記事を書いた人 Avatar photo 與那嶺 松一郎
海の駅あやはし館

 【うるま】うるま市与那城の海の駅あはやし館の指定管理を巡り、前指定管理者の出雲会館沖縄が市への訴訟を取り下げて和解した件で、出雲会館沖縄が3月27日、記者会見および市議への報告会を同館で開いた。名嘉眞宜徳元市議などこの問題を追及する市議や市民が集まった。3月末までに出雲は同館を退去した。

 出雲の関係者は和解に至った理由について、指定管理の契約期間が2022年3月で満了しており、市による指定管理の取り消しを不服とする訴訟自体が意味をなさなくなったと説明した。その上で「裁判が長引くほど費用がかさんでしまっていた」と吐露した。

 現在、あやはし館は市の直営だが、許可なしに入居している出雲以外の事業者から賃料や電気水道料などを請求できていない。出雲の算出では積み重なった賃料や電気水道料は2年間で約2500万円に上る。市は「精査が終わり次第すみやかに請求したい」としている。

 出雲の中田望代表は「他の事業者が支払いをしていないのは不公平ではないか。今後の行政の動き次第で何らかの行動を起こしたい」と話した。(古川峻)