陸自ヘリ事故 目撃情報あった海上で発見物なし 防衛省、捜索作業に潜水艦救難艦「ちはや」を投入


この記事を書いた人 琉球新報社
人影の目撃情報があった海域付近を捜索する潜水艦救難艦「ちはや」=9日午後3時15分ごろ、宮古島市の伊良部島

 宮古島市沖で事故を起こした陸上自衛隊のヘリコプターに搭乗していた隊員10人の捜索で、陸上自衛隊は9日、前日夜に「人のようなものが浮いている」という目撃情報が寄せられた伊良部島北側の海上を捜索していたが、人の姿や浮遊物は見つからなかった。自衛隊は目撃情報のあった地点の集中的な捜索をやめ、ヘリの機体の一部が見つかった海域など全体的な捜索を続けている。

 防衛省は9日に、新たに潜水艦救難艦「ちはや」を捜索作業に投入した。本来は潜水艦を救難するための艦艇で、深い海域を捜索することができ、より高度な医務室を備えている。潜水士も乗っているため、必要に応じて潜水することもある。

 ちはやを含めた艦艇3隻、航空機6機での捜索を続けている。陸上での捜索態勢は9日正午すぎまでに約350人に増員された。夕までには約380人とする予定。