【読谷】混声合唱団「よみたん」の「♪ありがとう!さよなら♪」40周年最終章コンサートが1日、読谷村文化センター鳳ホールで開催され、大勢の聴衆がこれまでの多彩な活動をたたえ、惜しみない拍手を送り続けた。
同団は1982年、古堅南小の「PTAコーラス」として誕生、90年に混声合唱団「よみたん」に改名した。
村内外のイベント出演など多彩な活動を展開、文化芸能活動が盛んな村のシンボルともなり、数々の表彰を受けている。
指導に当たったのは県内音楽界の功労者の嶺井政三さん、恵子さん夫妻。政三さんが2017年に逝去後、恵子さん(75)がその遺志も引き継ぎ、指導に情熱を注いできた。
コンサートは2部構成で、恵子さんの指揮で団員約30人が「赤とんぼ」「えんどうの花」「童神」「レクイエム」「アヴェ ヴェルム コルプス」など約15曲をソロや全員で熱唱した。終幕には感極まって涙ぐむ光景も。アンコールに応えて「川の流れのように」を会場一体となって歌い高揚感に包まれた。
恵子さんには村文化協会から感謝状が、ピアノ伴奏の指導者ら3人、40年間在籍した4人の団員らに花束が贈られた。
3代目の山内雅之団長、川崎盛徳コンサート実行委員長は「嶺井夫妻には40年間もボランティアで指導をいただいた。感謝に堪えません」と、諸般の事情で活動に終止符を打たざるを得なかったことを惜しんでいた。
(岸本健通信員)