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「幸福度の高さが沖縄の力に」 放送作家、脚本家、京都芸術大学副学長の小山薫堂さんが講演<琉球フォーラム>


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講演する小山薫堂氏=12日、那覇市のダブルツリーbyヒルトン那覇首里城(ジャン松元撮影)

 会員制の講演会組織「琉球フォーラム」(主宰・普久原均琉球新報社長)の4月定例会が12日、沖縄県那覇市のダブルツリーbyヒルトン那覇首里城で開かれた。放送作家、脚本家で京都芸術大学副学長も務める小山薫堂氏が「幸せの企画術」と題して講演した。

 「すべての仕事は幸せを創造するためにある」と語る小山氏は2011年、熊本県のPRキャラクター「くまモン」を生み出した。21年までの関連商品の累計売り上げは1兆1341億円に及ぶ。

 経済ではなく、日常の幸せの発見に価値を置くキャラクターであるとし「幸せに気がついた驚きの表情を浮かべている」と明かした。熊本地震後の活動再開時は県民から「日常に光が差し込んだ」との声も寄せられ、名実ともに“幸せの象徴”に。「一人一人が幸せは何かを考えることを大切にしてほしい」と強調した。

講演に耳を傾ける琉球フォーラム会員ら=12日、那覇市のダブルツリーbyヒルトン那覇首里城(ジャン松元撮影)

 「誰かのために企画し実行する。それが幸せにつながる種になる」と話す。沖縄の最大の資源を「幸福度の高さ」とし、「そこが沖縄の力になる。もっと幸福をうたったPRや企画を立ててみては」と呼び掛けた。

(新垣若菜)