キングス、首位まで2ゲーム差に迫る 島根に87ー72 クーリー“ダブルダブル”躍動 堅守で封じ込め


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区2位)は12日、島根県の松江市総合体育館で島根スサノオマジック(同1位)と対戦し、87―72で勝利した。通算成績は40勝11敗となった。

 前半、キングスは強度の高い守備で島根の得点を抑え込んだ。攻撃では岸本隆一の3転弾で先制すると、インサイドでもジャック・クーリーを中心にリバウンドを奪取し、得点を重ね36―27で折り返した。

 後半、島根は攻撃の鍵となる選手が得点し始め、流れをつかみかけた。それでもキングスは守備で耐えながら今村佳太を中心に得点を重ね、島根の追い上げを振り切った。島根の津山尚大(北谷中―福岡大大濠高出)は7得点した。

 キングスの次戦は15日午後2時5分、滋賀ダイハツアリーナで滋賀レイクスと対戦する。
 

 (松江市総合体育館、4077人)
キングス 40勝11敗
 87―72(20―9,16―18,24―20,27―25)
島根 42勝9敗


 

島根―キングス 第1クォーター、フリースローを狙うキングスのジャック・クーリー=12日、松江市総合体育館(Bリーグ提供)

 地区優勝へ負けられないキングスが西地区1位の島根との今季最後の直接対決に勝利し、ゲーム差を2に縮めた。強力な攻撃陣をそろえる島根を堅守で制した。現在、リーグ得点王のペリン・ビュフォードや日本人選手で2番目に得点を稼いでいる安藤誓哉、44・1%の高確率で3点弾を決めるニック・ケイを封じ込める作戦がはまった。

 ビュフォードには今村佳太や松脇圭志、安藤には小野寺祥太や牧隼利が中心につき、外ではケイらに対しても各選手がかわるがわるマークについた。タフショットを打たせ続け第1Qは9失点のみ。ビュフォードと安藤を前半0得点に抑え、ケイには試合を通して3点弾の試投を2本、成功も1本しか許さなかった。

 相手がビックマンを欠くインサイドでは、ジャック・クーリーやアレン・ダーラムを中心とした強力なビックマンが攻守でリバウンドを死守した。相手マークが集中すると、今村や岸本隆一がフリーになったチャンスを得点につなげた。

 この日が32歳の誕生日だったクーリーは20得点14リバウンドとダブルダブルの活躍で、「本当にいいゲームになった」と語った。逆転での地区優勝へ「きょうのようなゲーム運びが本当に必要になってくる」と堅守での勝利に自信を深めたようだ。

(屋嘉部長将)


守備をハードに

 桶谷大HC(キングス)の話 最後の4クォーターは点の取り合いになったが、それ以外は守備をハードにやりながら、島根のやりたい攻撃を切っていけたと思う。出だしの部分でファーストパンチを出していけたし、選手が特に守備のゲームプランを遂行してくれて勝利をつかめた。