陸自不明ヘリ、機体22部品を回収 発見場所は伊良部島北側の沿岸に集中 陸自が写真を公表


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ヘリコプターの正面部分。消息を絶った機体の番号と一致する「06」とある=11日、宮古島市伊良部島沿岸部(防衛省提供)

 【東京】陸上自衛隊のヘリコプターが宮古島市沖で6日から消息を絶っている件で、陸自は13日、これまでに発見・回収した機体部品の写真を公表した。海上保安庁や海上自衛隊が回収した分も含めて22部品についてヘリのどの箇所か、おおむね特定した。うち20部品が機体外側のものだった。

 機体正面のカバーは、記されていた番号が行方不明となっているヘリのものと一致した。事故機の番号は「106」。ヘリの正面には機体番号の下二桁を記すことになっており、発見された部品には「06」と残っていた。

 他には回転翼の根元部分やドアの一部、気象レーダーの覆いなどがあった。機体内側の仕切り部分も二つ回収されている。発見場所はレーダーから機影が消えた地点に近い伊良部島(宮古島市)北側の沿岸部に集中している。

 搭乗者に関連が強い座席や操縦席部分、事故原因につながるフライトレコーダー(飛行記録装置)などは見つかっていない。
 (明真南斗)