「何としても完走したい」内なる闘志 宮古島トライアスロン 16日開催、選手登録始まる


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選手登録の受け付けが始まり、ゼッケンなどを受け取る選手たち=13日午後、宮古島市平良のJTAドーム宮古島(小川昌宏撮影)

 【宮古島トライアスロン取材班】第37回全日本トライアスロン宮古島大会(宮古島市、琉球新報社主催)の選手登録が13日、JTAドーム宮古島で始まった。手続きを終えた選手たちはスイムキャップやゼッケンなど支給品を確認し、「何としても完走したい」「宮古の景色を楽しみたい」などとそれぞれの思いを抱え、本番に挑む。

 1番最初に選手登録したのは37回目の出場となった辻谷明久さん(60)=埼玉県=だ。リストバンドなどを着用すると「やっと帰って来た。気持ちが上がってきた」とうれしそう。「完走してオリオンビールを飲むのが楽しみ」と力を込めた。

 原田大作さん(51)=埼玉県=は交通事故で首の骨を骨折してから、初めての宮古島大会となった。「全国にいるトライアスロン仲間と会えるのが楽しみ」としつつ、「リハビリして競技できるまでに戻した。何としても完走したい」と5度目の完走を目指す。

 9日の石垣島トライアスロンを完走した大橋高絵さん(42)=大阪府=は「いい感じで調整できている」と調子も良さそう。初出場で不安もあるが「島からエネルギーをもらって、宮古の景色を楽しみたい」と声を弾ませる。

 「宮古島の医療の負担を減らしたい」と伊藤駿さん(33)=東京都=は会場内でPCR検査を受けていた。初挑戦で、宮古島の蒸し暑さに驚きを見せながらも「コンディションは悪くない。得意なバイクで島一周を楽しみたい」と意気込む。

 3回目の挑戦となった諸井勇人さん(38)=宮古島市。前回完走した時に生まれていなかった暖大ちゃん(4)と一緒に受け付け会場に来た。「出たいなー」という暖大ちゃんを見ながら、「今回は一緒にゴールして、いつかは一緒に大会に出場したい」と今大会で完走する姿を見せることを誓った。
 (屋嘉部長将)