テニスの技術向上を目的に沖縄尚学高校と橋本総業ホールディングス(東京都)は14日、協働事業に関する協定を締結した。橋本所属のプロ選手が沖尚の選手を実践指導するほか、データ分析、動作解析などを活用した技術指導などを行い、両者で全国高校総体、全国選抜での優勝を目指す。この日、那覇市国場の同校で行われた調印式には、沖縄尚学の大城美穂子理事長と橋本総業の橋本政昭社長のほか、同校出身で同社女子テニス部コーチも務める井上明里選手も出席した。
大城理事長は「本校のテニス部は年々、力を付けてきた。技術指導・支援に感謝したい」と述べた。同校テニス部の平良和己監督は、女子団体は全国で計4回準優勝したが、優勝に届いていないことを説明。「世界で活躍する橋本総業所属の選手から刺激を受け、競技だけではなく人間的にも成長させてほしい」と期待した。
橋本社長は10年前からテニス事業を始め、科学的な手法を重視しながら所属選手が実績を積んできたことを説明。大学や高校と連携して選手育成にも努めていることも紹介し「全国での優勝を目指し、まず練習を見て、両者でできることをやっていきたい」と述べた。
(安里周悟)