宮古島トライアスロン 島挙げて歓迎、再会喜ぶ 選手ら本番向け調整


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練習に汗を流すトライアスリート=14日、宮古島市下地(大城直也撮影)

 【宮古島トライアスロン取材班】第37回全日本トライアスロン宮古島大会(宮古島市、琉球新報社主催)本番2日前の14日、多くの選手が宮古島入りした。スイムやバイク、ランの調整で体をほぐし、大会本番に向けて汗を流した。島内宿泊施設のスタッフは4年ぶりとなる大会で選手らを一様に歓迎し、久しぶりの再会を喜んだ。選手登録受付会場のJTAドーム宮古島では、レース展開を左右するバイクも万全の状態で臨もうと、選手らは調整に余念がなかった。

 初出場の上地弘起さん(35)=東京都=は仲間と共にレースに挑む。スタートのスイム会場となる与那覇前浜ビーチで泳ぎの感触を確かめた。小雨から太陽が顔をのぞかせる天気となり「温かくて気持ち良かった。晴れたら海がよりきれいで、ついつい長く泳いでしまった」と青色の深い宮古島の海を堪能した。

 齋藤恭子さん(52)=神奈川県=はバイク練習に取りかかろうとしたところで後輪ギアの不具合を発見した。「本番前に分かってよかった」と会場で修理を依頼した。2014年の第30回記念大会以来の出場で「あの時は何となく出て、制限時間ぎりぎりの完走だった。あれから経験を積んできたので、成長した自分を見せたい」と決意を込めた。

 顔なじみの選手を歓迎したのは宮古島市平良久貝で「ペンション タカラガイ」を30年以上営む高江洲友三さん(72)、江美子さん夫妻。ボリュームたっぷりの朝夕食で選手を支える。「活気が戻ってきた。毎年、トライアスロンが1年の始まりの行事だったので、大会がなかった期間は寂しかった」と、本番では沿道から精いっぱいのエールを送るつもりだ。
 (大城三太)