キングス接戦制す ダーラムが守備と攻撃で存在感 滋賀に85-82 第52戦


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琉球―滋賀 第1クオーター、リバウンドをとるキングスのアレン・ダーラム=15日、滋賀ダイハツアリーナ(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区2位)は15日、滋賀ダイハツアリーナで滋賀レイクスと対戦し85―82で競り勝った。通算成績は41勝11敗。首位島根が敗れ、1ゲーム差とした。

 前半、キングスは3点弾がなかなか決まらなかったが、アレン・ダーラムが攻守でチームを支え、40―42で折り返した。後半は激しい攻防が続きシーソーゲームを展開。第4クオーター終盤まで競り合ったが、最後はジャック・クーリーの得点などで逃げ切った。次戦は16日、同会場で滋賀と対戦する。

 キングスは西地区最下位(8位)の滋賀に食い下がられた。出だしから攻守の切り替えの速い展開だったが精度が安定せず、得点がなかなか入らない場面が多かった。特に3点弾が思うように決まらず、競り合いを許し、2点のビハインドで前半を終えた。

 ここからチームを支えたのはアレン・ダーラムとジャック・クーリー。ダーラムは体を張った守備、攻撃でも積極的にゴール下に切り込んでけん引した。クーリーはリバウンドで相変わらずの存在感を示し、ダーラムが外したボールを相手に譲らず、確実に得点を重ねた。

 第3Q(クオーター)は松脇圭志が要所で3点弾を決め、第4Qでは逆転された直後に岸本隆一が同じ3点弾で仕返すなど、踏ん張り所でチームの総合力が光った。

 クーリーは「ハードスケジュールのなか、序盤から激しく戦えた。次の一戦やボール所持に集中すること、基本を大切にしていくことが、残りのシーズンの良い結果につながっていく」と気を引き締めた。
 (大城三太)


(滋賀ダイハツアリーナ、2687人)

キングス 41勝11敗
85―82(22―21,18―21,26―17,19―23)
滋賀 13勝39敗

流れつかめた

 桶谷大HC(キングス)の話 出だしでシュートを決められ、苦しい展開になった。第3クオーター(Q)に自分たちの流れをつかめたが、第4Qで再び点の取り合いをしてしまったのは反省点。明日の試合ではチームとしてこの共通認識をもって臨みたい。