4きょうだいを育てる南風原町の金城博紀さん(44)と亜弓さん(39)夫妻は網戸にもたれかかった強さで網が抜けないようにする補助具を考案し、特許を取得した。「多くの子育て世代の一助になれば」と販売につなげるクラウドファンディングに取り組む。棒状の製品名は「網戸だいじょうぶだ」。網戸の中央に取り付け、反対側から手で押さえると補助具が支えとなり強度が増す仕組み。
開発に取り組むきっかけは長男のけがだ。網戸にもたれかかり、突き抜けて頭を打った。下の子たちも網戸に寄りかかり「ひやりとすることが多かった」という。
博紀さんを中心に、手探りで製作を始め、県知財総合支援窓口に相談するなど試行錯誤を繰り返し、約3年前に特許を出願した。登録後に独自に営業を試みたが、商品化採用までは至らなかった。そこで交流サイト(SNS)で情報発信を始め、今回クラウドファンディングに乗り出した。
2人は「ノウハウもなく、うまくいかなかった。新聞で知ってくれる人が増えるとうれしい」と同じように困っている人に製品が届くことを期待する。期限は26日まで。目標額は30万円。現在はまだ試作品の段階で、本格発注につなげたい考えだ。サイトは「キャンプファイヤー」と製品名で検索できる。
(謝花史哲)