【東京】防衛省・統合幕僚監部は18日、2022年度に航空自衛隊が緊急発進した回数が778回だったと発表した。21年度と比べ、226回減った。部隊別で見ると、那覇基地に司令部を置く南西航空方面隊が515回で最多だった。緊急発進の対象となったのは国・地域別で中国が7割を占め、機体別では情報収集機が多かった。領空侵犯は確認されていない。
中国無人機の飛行確認は21年度を上回ったほか、5月と11月に中ロ両国の爆撃機による長距離にわたる共同飛行が確認されている。ロシア機に対する緊急発進回数は150回で、過去10年で最も少なかった。
浜田靖一防衛相は18日の閣議後会見で「日本周辺空域における中国機およびロシア機の活発な活動は継続している」と述べた。
(明真南斗)