【東京】社民党副党首で県選出の新垣邦男衆院議員は12日、国会内で中国の呉江浩駐日大使と面談した。出席者によると、面談には、新垣氏のほか福島瑞穂党首、服部良一幹事長ら党幹部も出席し、台湾情勢の緊迫化で米国と中国の対立が深まる中、相互に日中間の友好関係構築を目指す方針を確認したという。
関係者によると、呉氏が3月21日に着任したことを受けてのあいさつ回りの一環。自民、公明両党など各党を巡った。
呉氏は、新垣氏らとの面談で「厳しい情勢の中で改めて日中関係を築いていきたい」などと述べた。南西諸島の防衛強化が盛り込まれた昨年末の安全保障関連3文書への警戒感も示したという。
面談後に取材に応じた新垣氏は「平和外交の重要性について見解が一致した。米中間の対立に引きずられない独自の外交戦略が必要だと意見を交わした」と述べた。
(安里洋輔)