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国立劇場おきなわ企画の琉舞公演「うりずんの舞」が8、9の両日、浦添市の国立劇場おきなわであった。中堅・若手女性舞踊家が一人舞や打組舞踊を披露した。うりずんの季節にふさわしい明るくみずみずしい舞で観客を魅了した。8日の公演を取材した。
田里朝直作の組踊「万歳敵討」で謝名の子と慶雲兄弟が踊る場面を再構成した二才踊「高平良万歳」は宮城愛佳が踊った。あだ討ちに向かう「道行口説」は力強く、敵の隙をうかがいながら近づく「おほんしやり節」ではしなやかな手踊りで、緩急付けた舞を見せた。
女性による地謡が華やかな「かせかけ」は、古謝渚がしとやかに舞った。紡いだ糸を巻き付ける所作で、いとしい人への思いを募らせた。
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「浜千鳥」は川平恵、上原なつき、下地智子、嘉数愛美が踊った。軽やかなリズムに対し落ち着きのある手足の運びから、旅先で故郷を思う哀愁が伝わった。
浜比嘉島から津堅島に来る役人の接待で大騒動になる様子を描写した「収納奉行」では、宮崎花澄が生き生きと登場。ころころと変わる表情が、まるでそこに接待相手の役人がいるかのように思わせた。
「むんじゅる」は伊志嶺梓が踊った。「むんじゅる節」では地謡とのはやしの掛け合いが愛らしく、「月の夜節」では、軽快なリズムに合わせた舞にみずみずしさが感じられた。
男性の地謡で勇壮に演奏された「湊くり節」。石川智巳がきびきびと踊った。
仲むつまじい男女の様子を描いた打組踊「仲里節」は、金城貴子と上原美希子が息の合った舞を見せた。見つめ合うしぐさから思いやりの深さを感じた。
「若衆特牛節」は福田えりと友利早葵、「糸満乙女」は仲宗根千秋と島唯が踊った。
(田吹遥子)