沖縄県内の在宅医療を推進するため、県は4月から訪問看護に関する課題を一元的・総合的に解決する県訪問看護総合支援センターを設置した。14日、県が運営を委託する南風原町新川の県看護協会で開所式が行われた。訪問看護の相談に応じるコールセンターを開設するほか訪問看護師の人材確保・育成に取り組む。
県内では急速に高齢化が進む中、県内の訪問看護ステーション数は全国平均に達しておらず、訪問看護師の人材確保や育成が急務になっている。特に北部圏域で数が少なく、形態も小規模が多いなど、地域偏在や経営基盤の課題も抱える。
開所式で県保健医療部の糸数公部長は「県民誰もが安心し、在宅看護を受けられる取り組みを進めていく」と述べ、県民が人生の最期まで住み慣れた地域で望む暮らしを過ごせるよう、訪問看護提供体制の充実に取り組む考えを示した。
センターの体制は看護師3人、保健師1人、事務スタッフ1人。県民から訪問看護の相談に応じるコールセンターは電話098(882)7910。開所時間は午前9時~午後5時。
(中村万里子)