沖縄の貿易、輸出額3カ月ぶり増加も、195億円の輸入超 3月 地区税関


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 沖縄地区税関は20日、3月の管内貿易概況(速報)を発表した。輸出総額は前年同月比0.5%増の59億2700万円で3カ月ぶりに増加した。輸入は18カ月連続で増え、前年同月比2.4倍の254億2900万円だった。輸出と輸入の差引額は195億200万円の輸入超過だった。

 輸出は年数回ある軽油など41億円余の石油製品がオーストラリア向けにあり、全体の約7割と押し上げた。昨年は宅配需要でもありダンボールの原料となる古紙の輸出が多かったが、反動減でパルプおよび古紙が前年比で34.3%減少した。

 輸入は海外企業の備蓄拠点利用などで原油が増加。輸入額は約131億円で全体の半分を占めた。その他に「精油・香料および化粧品類」が前年同月比で2.3倍増の4億528万3000円で、過去3番目に多かった。コロナ禍のマスク生活が落ち着き、化粧品の需要が増えたとみられるという。
 (謝花史哲)