有料

「同性婚」テーマに在沖米総領事館が講座 「G7の中でも認めていないのは日本のみ」 那覇


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「同性婚の合法化で傷つく人は誰もいない」と訴えるエヴァン・ウォルフソンさん(左)と竹内清文さん(右)=19日、沖縄県立博物館・美術館

 日本における同性婚の法制化について考える講座「同性婚とは? 私たちにできること」(在沖米国総領事館主催)が18日、那覇市の県立博物館・美術館で開かれ、米国で同性婚実現のキャンペーンを率いたエヴァン・ウォルフソンさんが講演した。講座には高校生や大学生含め50人が来場した。

 ウォルフソンさんは、日本国内での直近の世論調査で7割が同性婚に賛成していることに言及し「G7の中でも同性婚を認めていないのは日本のみだ。声を上げ、対話をして国に求めていく時期に来ている」と実現に期待を込めた。モデレーターはNPO法人レインボーハートokinawa理事長の竹内清文さんが務めた。竹内さんは同性愛者の友人を自殺で失った経験があり、同性婚合法化により自殺者が減少したという他国での調査に関心を示し、「命を大切にすることを入り口にすると、関心がない人も理解を示すことがある」と語った。

 浦添高校3年の生徒は「声を上げることが大事だと思った。友達や家族に自分から話をしていきたい」と語った。

(西田悠)