まだ使える空手着を再利用 子どもの成長に合わせ 上地流修徳館


社会
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リユースの空手着を持つ新垣国広副館長=3月29日、那覇市具志の沖縄空手道上地流修徳館協会

 【那覇】那覇市具志の沖縄空手道上地流修徳館協会(當間義治館長)は、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みとして空手着をリユース(再利用)している。空手着には1万円ほどする物もあるが、子どもたちは成長が早く使う年数は短いという。同協会では通っている子どもたちの家庭から使わなくなった空手着を募り、リユースすることで家計の負担を軽減している。

 リユースは2年前、副館長の新垣国広さん(52)を中心に始めた。新垣さんが常任理事を務める県空手道連合会(仲里稔会長)は、空手を通して地域に貢献する「SDGs宣言」をしており、県民にSDGsを普及啓発する「おきなわSDGsパートナー」として県から登録されている。

 新垣さんは「子どもたちは空手着のリユースを通して、服を大切にする心やごみ問題なども学ぶ。小さなSDGsの取り組みだが、町道場から上部団体へ広げていきたい」と話した。
 (伊佐尚記)