初戦敗退の沖尚「夏に向けてゼロから」 春季九州高校野球 ウェルネスはきょう準々決勝


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文徳―沖縄尚学 6回裏、沖縄尚学無死二、三塁、佐野の左翼線打で三走東恩納(手前)と二走知花(左奥)が生還。4―4の同点に追い付く=熊本県八代市の県営八代野球場(熊本日日新聞提供)

 高校野球の春季九州大会(第152回九州大会)第2日は23日、熊本県の県営八代野球場などで1回戦の残り4試合が行われ、今春の選抜大会で16強入りし、昨秋の九州大会王者の沖縄尚学は4―9で文徳(熊本)に敗れた。西日本短大付(福岡)や佐賀北、大分舞鶴が勝ち8強が出そろった。

 西日本短大付は2年生村上が5安打完封し、長崎日大に4―0で勝利。佐賀北は熊本商を7ー0の七回コールドゲームで退けた。大分舞鶴は鹿児島城西を6―3で下した。

 準々決勝に進出したウェルネス沖縄は第3日の24日午前10時から熊本市のリブワーク藤崎台で福岡大大濠(福岡)と対戦する。有明(熊本)―大分商、佐賀北―西日本短大付、文徳―大分舞鶴の顔合わせとなった。

2度の満塁逸機響く 一時追い付くも終盤失点
 

 「打てない守れない抑えられない」。一回に4点を奪われ、すぐに2点を返した。それでも二回と四回の満塁の好機を生かせなかった沖縄尚学。六回に同点に追いつくも、八回に3点を奪われ、九回に2点を追加された試合を、比嘉公也監督はそう総括した。

 全国選抜大会で16強入りと健闘したが、ウェルネス沖縄とのチャレンジマッチではサヨナラ負け。佐野春斗主将は「選抜から帰ってきて、ずるずるときている。気持ちと技術に差がある」とチーム内に漂う重い空気を口にした。

 比嘉監督は「打線もそうだが、エースが欠けている。夏に向けてゼロからつくり直す」と語気を強めた。佐野主将も「1人1人がやるべきことをやる、粘り強いプレーができるチームにしていきたい」と気持ちを引き締めた。(安里周悟)