防犯×ランニング 那覇の安全走って見守る 「パトラン沖縄グループ」が合同巡回100回を達成


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合同パトラン100回を迎え、活動へさらなる意欲を燃やす「パトラン沖縄グループ」のメンバー=2月2日、那覇市内(提供)

 【那覇】全国に広がりを見せる「パトラン(パトロール・ランニング)」。地域の安全を守る防犯パトロールと健康づくりのためのランニングを兼ねたボランティアの防犯活動だ。県内では2020年1月に、「パトラン沖縄グループ」(北川進太郎代表)が発足。個人活動のほか、メンバーが合同で活動する「合同パトラン」も行っており、市民の安全を見守っている。このほど、同グループの「合同パトラン」が100回を達成した。

 パトランは、認定NPO法人改革プロジェクト(福岡県、立花祐平代表)が2012年に活動を始めた。防犯活動と環境活動を軸に、子どもや女性が安心して暮らせる地域社会の実現を目指している。全国約2400人のメンバーが各地で活動している。

 県内のパトランナーは現在19人。那覇市内で活動をスタートさせ、昨年から西原町内でも活動を始めた。走りながら行き交う人にあいさつをしたり、道路の危険箇所や外灯の電球が切れている箇所などを見つけたりして役所に連絡している。100回目の合同パトランには、西原町在住のメンバーも駆け付け、那覇市内をパトランした。

 同グループの代表を務める北川さんは、県内で唯一、地域のパトランのリーダー的役割を果たす「認定パトランナー」で、個人の活動としては500回以上を数える。100回の合同パトランを迎えたことについて北川さんは、「週1回の合同パトランを始めて3年。コロナ禍や悪天候で集まれない時もあったが、コツコツと活動してきた成果だ。1人で積み重ねたのではなく、みんなで積み重ねてきたことがうれしい」と語り、今後の活動へ意欲を燃やした。(中川廣江通信員)