教員不足改善へ石垣市議会が沖縄県教委に意見書 半嶺教育長「何としても改善」


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半嶺満教育長に意見書の趣旨を説明する石垣市議会の我喜屋隆次議長(右)=19日、県教育庁

 沖縄県石垣市議会の我喜屋隆次議長らは19日、県教育庁を訪ね、半嶺満教育長に教員不足や長時間労働の解消と、国の教員定数の改善を求める意見書を提出した。意見書によると、公立学校での教員不足や長時間過密労働を解消するためには正規教員を増やすことが必要だとし、学級数や児童生徒数を基に国が算出する、教職員の「基礎定数」の算出方法の見直しを求めた。さらに、1学級あたりの児童生徒数が諸外国に比べて日本は多いことを指摘し、「少人数学級」を拡充することも求めた。

 我喜屋議長から意見書を受け取った半嶺教育長は「喫緊の課題。なんとしても改善し推進する」と述べた。4月時点で県内公立学校に23人の教職員未配置があったことにも触れ「引き続き教員の確保に取り組む」と述べた。

 同市議会は学校給食費の無償化を早急に求める意見書も提出した。

(高橋夏帆)