宮古島副市長に嘉数氏が就任 前県知事公室長 2度目の提案、市議会が賛成多数で同意


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嘉数昇氏

 【宮古島】宮古島市議会(上地廣敏議長)は25日、臨時会を開き、副市長に前沖縄県知事公室長の嘉数登氏(59)を起用する人事案に賛成多数(賛成13、反対8)で同意した。嘉数氏は同日付で就任した。任期は2027年4月24日まで。副市長人事を巡っては、3月定例会最終本会議で人事案が否決されており、議会への提案は2度目だった。

 座喜味一幸市長は「嘉数さんは沖縄県の主要なポストを経験し、県内外において評価を受けている。県で培ったノウハウを生かして市政運営や公約の実現に向けて頑張っていただきたい」と話した。

 議会での同意後に市役所で辞令交付式が開かれ、座喜味市長から嘉数氏に辞令が手渡された。嘉数氏は「責任の重さ、大きさで身が引き締まる思いだ。34年間、県行政に携わってきた。この経験を生かし、生まれ育ったこの地で職員と一丸となって頑張っていきたい」と抱負を述べた。

 前副市長の伊川秀樹氏は3月31日に副市長を退職し、宮古島市では4月から副市長が不在の状態が続いていた。(友寄開)