タクシー値上げ「必要」 沖縄総合事務局、本島、10月ごろ実施


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タクシー(資料写真)

 沖縄総合事務局は25日、県本島地区タクシーの運賃改定が「必要」と判定したと発表した。現在の普通車の初乗り運賃は560円(初乗り区間1.75キロ)だが、各事業者は590~610円(同1.05~1.49キロ)への引き上げを申請しており、上げ幅は30~50円になる見通し。沖縄総合事務局が適正な改定率についての審査を実施し、10月ごろに値上げが適用される見込み。消費税の影響を除けば、値上げは7年ぶり。

 加算料金については、各事業者は現行の70円(365メートルごと)に対し、70~80円(292~324メートル)の改定を申請している。

 各事業者は値上げ改定の理由として、乗務員の労働環境改善、利用者サービスの向上、コロナ禍の影響や物価高騰による経営基盤の立て直し―を挙げているという。

 本島地区の全体車両数2963台(87事業者)のうち、92.3%に当たる2734台(76事業者)が値上げを申請した。

 沖縄総合事務局は3月13日、運賃値上げの申請数が本島地区の車両数の7割を超えたことから、運賃改定に向けた手続きを始めるとしていた。
 (與那覇智早)