【うるま】うるま市で親子4代にわたって続く造船所「越来造船」の初の個展が11~16日、市勝連平敷屋の「宿&喫茶 アガリメージョー」で開かれた。マーラン船やサバニといった伝統的な木造船の模型や大工道具など約20点が展示され、人々の生活を支えた造船技術に触れることができる内容となった。
アガリメージョーの眞榮里良人代表が、4代目の越来勇喜さんに個展を依頼した。眞榮里代表は「自分と同世代の4代目から発せられる言葉などに引かれ、いつかイベントをしようと話していた。地域にある“本物”に気付いてもらえる企画になった」と振り返る。
最終日の16日は、越来さんと眞榮里さんによるトークセッションがあり、船大工の仕事や4代目として技術を受け継ぐことへの思いなどを語った。
越来さんは「船大工は難しいところが楽しい。個展を通して越来造船を知ってもらうきっかけになった」と話した。
アガリメージョーは今後も「ここにあるほんもの」と題して、地域の伝統芸能や文化などを紹介する企画展を開催する予定。
(石井恵理菜)