陸自ヘリ事故 民間作業船、数日中に到着 月内に機体引き揚げも 10億円で契約


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 沖縄県宮古島付近での10人乗り陸上自衛隊UH60JAヘリコプター事故で、海底に沈んだ機体の引き揚げに当たる民間業者の作業船が、数日中に現場海域に入る見通しであることが26日、関係者への取材で分かった。到着後、海底の状況を確認し、月内に機体の引き揚げを実施する可能性がある。

 陸自は21日に入札し、深田サルベージ建設のグループ企業「オフショアエンジニアリング」(東京)と約10億円で契約した。関係者によると、作業船は26日に鹿児島県の鹿児島港を出発し、宮古島方面へ向かっている。

 陸自によると、宮古島の西隣にある伊良部島の北約6キロ、水深約106メートルの海底からは、これまでの捜索の結果、機体の胴体部分と6人が見つかった。

 うち5人を引き上げ、いずれも死亡を確認、身元を特定した。もう1人は海底に残ったままだ。自衛隊は艦艇や航空機を投入し、10人のうち残る4人の捜索を続けている。