3月の沖縄景気、3カ月ぶり上方修正 「着実に回復しつつある」おきぎん研


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 おきぎん経済研究所(東川平信雄社長)は28日、3月の沖縄県内景況を発表した。物価高を受けながらも個人消費は緩やかに回復し、観光関連も全て、指標で前年同月を上回った。建設関連も持ち直しがみられ、県内景況は「着実に回復しつつある」と上方修正した。

 【個人消費】物価高に伴う単価の上昇や新生活用商品などの販売が好調で、スーパー、百貨店の売上高はいずれも堅調だった。新車販売はレンタカー需要の増加もあり、7カ月連続で前年同月を上回った。中古車販売も価格相場が落ち着き回復傾向だった。

 【建設】3月の公共工事請負金額は前年同月比54・9%増の849億2700万円で2カ月連続で増加した。建設資材出荷量は生コンが5・7%減で3カ月ぶりに前年同月を下回ったが、年度累計は前年度を上回るなど民間を中心に持ち直しの動きが広がった。

 【観光】春休みの旅行需要を見込んだ空路が増便されるなど観光客数の増加で、施設入場者数やホテル稼働率(シティ、リゾート、ビジネス)、ホテル客室単価、宿泊収入のいずれも前年同月を上回った。

(謝花史哲)